東京、14年。

慶應通信(経済学部)に入学、卒業までの軌跡を綴っています。

経営学(夜スク2018)

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この経営学のスクーリングは、個人的にとても勉強になった科目です。受講してよかったスクーリングのマイ「ベスト3」に入ります。経済学部の必修科目にはテキスト科目の経営学がありますが、それとはあまりリンクしておりません。テキスト科目の経営学は王道にベーシックな経営理論の基礎を学ぶもの、(Twitterでもよくあらわれる)K先生がおこなわれるこのスクーリングの経営学は、先生が研究をされている経営学の論点(おもに経営戦略論)を中心に展開されていきます。

 

概要

この先生の授業がおもしろく、また勉強になったと感じたのは以下の点からです。

  1. 授業構成がすばらしい
    構成としてまず経営戦略論のルーツとなる戦争中の戦略の話から入り、その後に経営戦略論の個別論点について説明があります。個別論点については理論的な説明とセットで実際に起こった企業の成功事例、失敗事例を紹介してもらえるのでより理解が浸透します。
  2. 最新の経営学の話が聞ける
    いわゆる経営学の基礎を構成する論点は、経営学の勉強をするにあたってはとても大事ですが、正直なところ現在の経済や企業に照らし合わせてみると「古い」考え方です。そんなフレームワーク、実際はどこも使っていません!みたいな(笑)。一方、このスクーリングではいまいまの最新の経営学を聞くことができ、まさに実学といえる内容だと思います。
  3. 話がおもしろい
    先生は考え方や思うことを非常に正直に、シニカルに話をされるので、話を聞いていてシンプルにおもしろいです。笑いながら授業を受けられ、しかも知識が身につくとはそれだけでも貴重です。仕事後の疲れた体でも寝ずにずっと話を聞いていられます(笑)。

授業は基本的には配布されたプリント(スライドの写し)をもとに進められますが、指定テキストがあって内容は同じです。一部、指定テキストではなく参考書籍として紹介された論点も取り扱いますがプリントだけでも対応可能です。テキストは読みやすくまた内容もおもしろいので、僕は授業で取り扱う前に一読しておきました。そのほうが授業中の理解も捗るかと思います。

 

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ちなみに夜スクなので平日の夜におこなわれた授業でしたが、あまりにおもしろく、ためになる授業だったので結果的に皆勤賞でした。多分、僕がスクーリングで皆勤賞なのは英語を除くとこの授業だけだと思います。

成績

A

試験は持込ありで、講義で学んだ論点に対する記述問題が出題されます。講義の中でどの論点から試験問題を出題するのかは公表されませんが、しっかり授業に出ていればおおよそ予測ができるかと思います。うろ覚えですが5問が出題され、うち1問は講義要綱には記載がないですが、最新の経営学として授業で取り扱った論点から出題されました。評価は個人的な肌感としてSだと思っていたのでちょっと残念でした。TwitterにS評価の方がいたので単純にもっとうまく要約できたのかなと思います。

2020年は夜スクではなく秋スク(週末スクーリング)で教鞭をとられるようですね。経済学部生、特に商学部系で卒論を考えている方には非常におすすめです。