東京、14年。

慶應通信(経済学部)に入学、卒業までの軌跡を綴っています。

原価計算(テキスト2019)

f:id:tokyo-14:20200125194039j:plain
1月18、19日、つまり先週の土曜、日曜日に慶應通信の第Ⅲ回科目試験がありました。仕事はじめから終電帰り一辺倒となる激務の中、さらには体調も絶不調、そんなこんなでまったく勉強せずに受験することになりました…(笑)。今回は経営分析論に原価計算、放送英語RとW、英語Ⅲを受験しましたが、おそらく経営分析論と原価計算、放送英語Rは問題ないと思います。放送英語Wについては辞書を忘れるという大失態をしたせいで(というより持込可だということを認識していなかった)単語が全然思いつかず、おそらくいくつもスペルを間違えていると思います。もう少し仕事が落ち着けば、勉強にも時間を割けると思います。それまでの辛抱かな…

 

テキスト

原価計算のテキストは市販の指定テキストとなります。個人的には読みやすくておすすめ。これと原価計算基準を読めば、少なくともレポートや科目試験には対応できるかと思います。この原価計算という科目はテキストに計算問題の例題こそありますが、レポートや試験で計算を問われることはないので理論さえ理解していれば問題ありません。そういった意味では工業簿記などとは別次元の勉強となります。なお原価計算という科目ですが、それを起点とした管理会計分野も試験範囲に含まれています。しかし内容は薄く、わざわざ専用にテキストを用いて対策をするほどではないです。テキストで十分。

 

原価・管理会計入門
原価・管理会計入門
posted with amazlet at 20.01.25
園田 智昭 横田 絵理
中央経済社
売り上げランキング: 159,700

レポート

しっかりテキストを読み、原価計算の基礎が理解できていればそんなに苦ではないかと思います。テキストと原価計算基準を参考文献に説明をまとめればOKです。ただより深く原価計算を学びたい、参考文献として使いたい、というのであれば圧倒的に以下をおすすめします。岡本先生は原価計算の分野では「神」のような存在で(笑)、著者は非常に分厚くお高いのですが原価計算を学ぶにあたってこれ以上のものは知りません。多少おすすめ度は下がりますが、管理会計も読む価値ありです。私は過去にすべて読んでいます。ちなみに製造業の原価担当でなければ、管理会計のほうが仕事には役立つかな。

f:id:tokyo-14:20220128210137p:plain

 

原価計算
原価計算
posted with amazlet at 20.01.25
岡本 清
国元書房
売り上げランキング: 123,226
管理会計
管理会計
posted with amazlet at 20.01.25
岡本 清 尾畑 裕 挽 文子 廣本 敏郎
中央経済社
売り上げランキング: 113,879

科目試験

対策としては過去問が配布されているのでそれに答えられるようにしておくことでしょうか。見ていただくとわかると思いますが、試験問題は原価計算分野、管理会計分野どちらからも出題されます。前者のほうがとっつきにくく書きにくい、という方が多いかもしれません。後者の場合はテキストの内容もそこまで深くなく、問われている事自体が平易なのでこちらのほうが解きやすいかと思います。まあ何が出題されるかは運次第ですが。持込可の試験のためテキストと原価計算基準くらいは持参してもいいかと思います。

 

成績

公表後に更新します(感覚的にはS or A)

試験問題にもよりますが、僕が受けた問題は管理会計分野からの出題でかなり平易な問題でした。ちなみに過去問題に同じものもありましたね。持込可ならもっと難度をあげてもいいかもなあと思いつつも内心は助かったと思ってます(笑)。

A(2020/02/21発表)

f:id:tokyo-14:20220128210101p:plain

S or A予測と書きましたが、実はSだろうと思っていました。ほぼ完璧な解答を作ったつもりですが…(汗)。あれでSがとれないとなると、今回は問題が平易で全体の正答率が高いと考えられるので相対評価の色が強く出たのかもしれませんね。

 

今更ですがぼくはもともと日商簿記1級を持っているし、前職ではメーカーの原価管理をやっていたことから事前知識はかなりあるほうなので参考にはならないかもしれません(笑)。原価計算という分野自体はかなり奥が深く、特に日本は製造大国ですからさまざまな原価管理手法が開発されています。そりゃあれだけたくさんの工場があるんだから、その分だけ原価管理手法も多岐にわたる、と考えるのが自然ですよね。
一方でそのもととなる原価計算基準が制定されたのは1962年と半世紀以上前。ゆえに今の管理手法に合わないとの声もあり、それはそれでごもっともなんですが…大枠の考え方のもとになっているのは確かです。学んで損はないかと思います。